#004【タロットカードとは】

タロットカードの基礎知識

タロットカードは「占いの道具」です。

タロット占いは、「卜術(ぼくじゅつ)」と言い「おみくじ」や「易」と同じく「偶然性」を重視した占いです。

その歴史は諸説あり、15世紀にイタリアで生まれた説や、ヨーロッパの貴族用のゲームとして使われていた説など、現在でも様々な説が語られています。

15世紀半ば、ミラノ公「フランチェスコ・スフォルツァ」が画家に描かせた「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」は、現存する最古のタロットカードと言われ、その構成は現在のタロットカードとほぼ同様だと言われています。

 

現在のタロットカードは、大きく「マルセイユ版」「ウェイト版」の2種類に分かれます。

「マルセイユ版」は、17世紀のフランスで誕生しました。
この頃には、現在のタロットカードとほぼ同じ絵柄でカードが制作されるようになり、さらにタロットカードに神秘的な解釈が取り入れられ始めました。

「ウェイト版」「ライダー版」ともいわれますが、どちらも同じ1つのタロットカードを指しています。
1909年にイギリスのタロットカードメーカーである「ライダー社」より発売され、ライダー・ウェイトタロットデッキ(Rider Waite Tarot deck)と呼ばれています。
作者は、神秘学者のアーサー・エドワード・ウェイトで、図柄を描いたのは、パメラ・コールマン・スミスです。

 

タロットカードといえば、このライダー・ウェイト版の図柄をイメージする人が多く、今やタロットカードの代名詞といえるほど、世界中で人気のカードです。

作者の「アーサー・エドワード・ウェイト」は、秘教、魔術に関する文献を執筆した作家です。

彼は「黄金の夜明け団」という、カバラを中心とした神智学や東洋哲学、錬金術、エジプト神話などを研究する団体に所属していました。

後に「黄金の夜明け団」に入会した、イラストレーターの「パメラ・コールマン・スミス」と共に、タロットカードを作る事になります。

二人は、神秘主義的な要素を取り入れながら、それまでトランプのような数札でしかなかった小アルカナカードに絵柄を加えるという、とても画期的なタロットカードを制作しました。

ライダー・ウェイト版タロットは、後に生まれる多くのタロットカードに大きな影響を与えました。

ハーバルタロットカードも、この「ウェイト版」タロットカードをベースに制作されたタロットカードになります。