#001【概要】

概要

ハーバルタロットとは

ハーバルタロットは、アメリカの「マイケル・ティエラ(Michael Tierra)」と「キャンディス・カンティン(Candis Cantin)」が制作したタロットカードです。
1988年に発表され、長年にわたり世界の占い師やハーバリストに注目され続けているタロットカードです。

二人は共に、伝統的なハーブ治療や世界のハーブを学び、今もアメリカでハーブ教育を行なっています。

マイケルティエラは、カリフォルニア州の鍼灸師であり、ハーバリスト、自然療法家、さらにスピリチュアルカウンセラーとしても活躍。彼は中国、インド、ネイティブアメリカンからハーブを学び研究を続けています。
著書に「The Way of Herb」があります。

キャンディス・カンティンは、ハーバリストであり、ホリスティックカウンセラーでもあります。
彼女は、インドのアーユルヴェーダをはじめ、中国、ヨーロッパ、ネイティブアメリカンから伝統的ハーブ療法を学びました。

「ハーバルタロットカード」の特徴は、素朴で牧歌的な優しい絵です。
このカードは、ライダー・ウェイト版と呼ばれる、スタンダードなタロットカードをベースに制作されていますので、比較的馴染みやすいタロットカードと言えます。
しかしながら、ライダー・ウェイト版と完全に一致していない点や、全てのカードにハーブの絵がプラスされている点をどのように解釈し、占っていくかが難しい部分でもあります。

「ライダー・ウェイト版タロットカード」と「ハーバルタロットカード」

このような違いがあります。
上段左側がライダー・ウェイト版の太陽(19.THE SUN)で、右側がハーバルタロットの太陽(19.THE SUN)です。同じ19番の大アルカナです。太陽の絵は共通していますが、他の要素は全く違っています。

下段左側ライダー・ウェイト版の悪魔(15.THE DEVIL)で、右側がハーバルタロットの牧神(15.Pan)です。同じ15番の大アルカナですが、こちらの場合は絵も名前も違っています。

このようにライダー・ウェイト版に準じた形で制作されたハーバルタロットですが、完全に一致しているわけではありません。

 

 

概要

ハーバルタロットカードは、一般的なタロットカード(ライダーウェイト版など)と同様に全78枚で構成されています。

大アルカナと呼ばれるカードが22枚小アルカナと呼ばれるカードが56枚です。

小アルカナは、ペンタクル(金貨)、ワンド(棒)、ソード(剣)、カップ(聖杯)の4種類に分類され、各14枚あります。

この初級講座では22枚の大アルカナを中心に学びますが、大アルカナはタロットカード占いの醍醐味とも言える重要な意味を持つカードです。しっかりとカードから受けるイメージやエネルギー、そしてタロットカード独自の意味、さらにハーブの効能やメッセージを学び、自分の言葉にすることが大切です。これをリーディングと言います。

それでは、実際にハーバルタロットカードを手にとってみましょう。